幕末歴史講演会で御手洗をアピール
10月14日(土)、大政奉還150周年を記念して、作家・穂高健一氏による幕末維新講演会を開催しました。
午前中は、長芸出兵の密約「御手洗条約」の舞台となった旧金子家住宅を一般公開し、延べ36名が数回に分かれて見学しました。
また、講師の穂高先生と廻る御手洗史跡ツアーには30名が参加。旧金子家住宅のほか、若胡子屋跡、薩摩藩船宿・脇屋、七卿落遺跡、星野文平の碑、住吉神社など、幕末関連の史跡を廻り、穂高先生による解説を受けました。
午後からは「芸州広島藩はなぜ大政奉還の運動へ進んだか」と題して講演会が行われ、会場の乙女座にはおよそ100名が来場。2時間にわたる穂高先生の熱弁を拝聴しました。
講演では、「大政奉還」は元々広島藩が進めていた政策で、諸藩に遅れをとっていた土佐藩が抜け駆けし、先に幕府に建白書を提出した…という裏話を紹介。
また、新谷道太郎が語った大長での薩長土芸「四藩同盟」の真偽を再検証し、否定材料となっていた坂本龍馬・暗殺までの足取りが新資料で覆ったことを明らかにしました。
「歴史教科書の見直しが進んでいる。いずれ『薩長同盟』や『船中八策』などは教科書から消え、『倒幕は広島藩の御手洗から始まった』となるだろう」と結ばれました。