御手洗重伝建を考える会 | <? bloginfo('description'); ?>

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瀬戸内海のほぼ真ん中―広島県と愛媛県との境に浮かぶ大崎下島は、広島県呉市に含まれる「安芸灘諸島」という島々の東南端に位置します。
その大崎下島の四国側に突きだした集落である御手洗は、東に向かい合う愛媛県岡村島との間に「御手洗水道」を形成し、普段は湖のように穏やかな水面に囲まれています。

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一方、海の大きく広がった南側からは、来島海峡大橋や四国本土を遠望することができ、特に空気の澄み渡った日には、遠く石鎚山脈の稜線もくっきりと見ることができます。
江戸時代から「風待ち・潮待ち」の天然の良港として栄えた御手洗ですが、近年の架橋整備によって島は本土と陸続きとなり、港に寄港する船は日に数隻となっています。

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温暖で雨の少ない瀬戸内特有の気候風土に恵まれた大崎下島は、江戸時代から明治中期までは桃の産地であり、江戸期の欄間額に描かれた御手洗の風景には、桃畑が山上に広がっています。
しかし、明治後期に九州から早生みかんが導入され、瀬戸内のかんきつ栽培の先駆けとなったこの島では、山頂付近までみかんの段々畑が築かれ、「耕して天に至る」と形容され、「黄金の島」と呼ばれるまでになりました。
近年、農家の高齢化とともに廃園地が増え、往事の面影は薄れてきていますが、5月初旬にみかんの白い花が咲いた頃には、島じゅうにみかんの花の香りがむせるほど漂い、秋の収穫の頃には、緑の山々がオレンジ色の点描に彩られます。

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